「電車」「運転士」「車掌」等、ロマンや憧れを抱いているファンの方が非常に多いのが「鉄道ファン」と言われる方たち。
ロマンあふれる鉄道ファンの行動やマナーが悪いと昨今問題視されていますが、モラル任せでルールがあまり定められていません。
そこで今回は、鉄道ファンの中でも「撮り鉄」と言われている電車を撮る専門のファンのマナーや実際に起きた問題行動、
それに対して実際に働いている運転士や車掌はどのように感じているのかまとめたので、最後まで見ていってくださいね。
「撮り鉄 印象悪化運動」とは?
Twitterのトレンドワードに「撮り鉄 印象悪化運動」というキーワードがしばらくランクインしていました。
一体どういう意味かというと、撮り鉄ファンは自分がベストな状態の写真が撮れれば周りの人に危害を加えても構わないという自己中心的な発言や行動をし、
周囲や他のファンに迷惑をかける一連の行為を意図的に起こし報酬を支払う団体を印象悪化運動と呼んでいるようなんです。
出典:Shinano-NoritetsuさんのTwitter
迷惑をかける相手が他の乗客や乗務員だと事故にもつながる可能性も出てくる大変危険なことなんですよね。
もしこれが本当のことであれば早急に取り締まっていただきたいところですが。
では、具体的にどういったことが過去に起きているのかご紹介します。
「撮り鉄 印象悪化運動」の内容が酷評物!

撮り鉄の行動は度々問題視されていますが、過去に何があったのでしょうか。
JR八王子駅
「撮り鉄 印象悪化運動」という言葉が目立った、2022年4月2日に発生したJR八王子駅ホームで撮り鉄およそ40人が写真を撮る際に前方に押し寄せ、一般客を線路に突き落とした事故が起きました。
転落してしまった一般客に手を差し伸べたのは駅員3人だけで、撮り鉄は誰もカメラから手を離さなかったという自己中心的行動までしっかりと報道されたのです。(Yahoo!ニュースはこちら)
この出来事にはTwitterで大きな話題となりました。
こうすることで自分たちの楽しみが、どんどん制限されていくことになるのが、わからないのだろうか。
出典:yokotamaさんのTwitter
撮り鉄ですが、撮り鉄達が全然転落した方を助けようとしない。めっちゃ悲しいし、レベル低っ!って思ったなぁ
出典:クン二仙人さんのTwitter
一部の行動で鉄道ファンが肩身が狭い思いするわけで・・・・ 1回大きな事故起きなきゃ分からないかな?
出典:ToMiさんのTwitter
また過去にはこんな事象も起きてニュースに取り上げられていました。
江ノ島電鉄 腰越~江ノ島駅間
2021年8月5日の深夜11時頃、江ノ電・腰越~江ノ島駅間にある交差点を撮影地として撮り鉄30人以上が集まっていました。中には補導対象となる中学生も含まれていたという。
お目当ては「江ノ電最古の現役車両」として人気が高い300形(305編成)の試運転列車の撮影。
そもそも撮影地は交差点なので近隣住民や移動する車や自転車など通るのが普通であり当たり前な状況。
いざ、お待ちかねの電車が来た瞬間に、自転車に乗った外国人が通りかかったのです。これに撮り鉄が激怒し罵声を浴びせた上に騒ぎまくり近隣住民から眠れない、うるさいなどとクレームが絶えなかった。(DIAMONDオンラインニュースはこちら)
JR岸辺駅
2021年8月24日岸辺駅ホームのベンチに上り撮影していた撮り鉄が駅員に注意されたことに腹を立てて駅員の胸ぐらをつかみ、暴言を吐く暴力事件が起きた。(J‐CASTニュースはこちら)
もちろんマナーをわきまえて迷惑をかけないようにするファンの方が多いです。
ですが、こういった問題行動は他の撮り鉄にも迷惑がかかり規制される理由となりかねません。
撮り鉄に対して運転士や車掌はどう感じているのでしょうか?
撮り鉄に対して運転士・車掌はどう感じてる?

Twitterにいる運転士や車掌さんはどんな気持ちを抱いているのか見てみましょう。
ワイは撮り鉄、乗り鉄、音鉄、模型鉄するし仕事で運転もするけど、撮られてるときはきちんと写りたいから気が引き締まるなぁ。勿論マナーがなってない人にはそれなりの対応するけど。逆に撮るときは低姿勢で行きますわ。 残念ながら周りの視線感じるし肩身狭いし運転士の気持ちもわかるもん
出典:GAIAさんのTwitter
運転士目線からすると余りに多いと障害でしかない、当然ルール、マナーを守る人はいる(発車,入線時は下がるなど)、ただ守れていない人が多いのも事実、趣味は良い事、だが人に被害及ぶのは趣味とは認められない
出典:ドいなかさんのTwitter
撮り鉄だけに限った話ではありませんが、公共の場での言動はモラルをきちんと持って周りを見ながら楽しんでほしいと思います。

私もとある会社の車掌をしていますが、基本的に運転士も車掌もカメラを向けられることに抵抗がある人が多いです。これは会社に関わらずどこの鉄道会社の乗務員も一緒だと思います。
というのはTwitter等のSNSやYouTubeに知らない間に自分が仕事している姿が投稿されることを懸念しているからです。投稿されるだけなら百歩譲れても個人を特定する人が稀にいるからです。
特に女性だと個人を特定された後、話しかけられるなんてこともあります。(私は実際にありました)
反対に載せられるかもしれないから綺麗に写るように背筋伸ばそう!みたいな人も少数います。
もし電車が止まっているときに撮影をするときは「撮影してもいいですか?ありがとうございました!」と声をかけるだけで乗務員は結構嬉しい気持ちになりますし、人によっては撮影しやすいように離れてくれる人もいます。
思いやりの心を忘れずに電車に愛を注いでほしいです。
まとめ
いかがでしたか?
「撮り鉄 印象悪化運動」とは迷惑行為を意図的に起こす問題集団のことで、昨今こういった人に限らず自己中心的な言動で迷惑行為を繰り返す少数の鉄道ファンが問題視されています。
写真を撮るときには思いやりの心を忘れずに、運転士や車掌はカメラそのものに抵抗があることを忘れないでほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。